2026年度スローガン

It’s 笑 Time

今こそ当別JCが新たな挑戦を始める時。
人と人をつなぎ、未来を明るくする最も根源的な力が「笑顔」である。
まちの人々の笑顔がこのまちの未来を創る。

理事長所信

2026年度理事長

高橋 雄幾

TAKAHASHI YUKI

一般社団法人 当別青年会議所

はじめに

 私は、2018年に賛助会員として当別JCに入会しました。入会当初は正直に言えば、JCという団体のことを何一つわからず、活動に参加することもほとんどありませんでした。

 「このまちを変えることなんて自分にはできない、JCに入っていればそれでいいのだろう。」本気でそう思っていました。

 しかし、2020年に仕事でのつながりが欲しいことがきっかけとなり、真剣にJCと向き合う決意をしました。JCの歴史を知り、自らが事業構築に携わることで、JCがまちにとって必要な団体であるということを認識しました。時代の変化を的確にとらえ、どこよりも早くまちの課題と向き合い、行政や町民を巻き込み、未来への歩みを一歩ずつ進めることこそが、JCの担いであるということがわかりました。

 一方で、まだまだ解決に導けていない、北海道医療大学移転に伴うまちの経済課題や当別町中心部の空き店舗問題など無視できない大きなまちの課題が山積しています。さらに、人々の価値観やライフスタイルが多様化する中で、人と人との関わりが希薄になり、地域の結びつきが弱まりつつあります。こうした山積している課題を前に、私たちは「今」をどう行動し、未来にどのような姿を残すのかが問われています。

ノーベル賞物理学賞を受賞したアルベルト・アインシュタイン氏の言葉で

 「ほかの誰かの元気な笑顔のために自分が生きていることを、私たちは知っている。それは自分の幸福を支えてくれている。」

という言葉があります。

 この言葉を私なりに解釈すると、大事な人の笑顔を見るために、人は辛いことや苦しいことがあっても毎日頑張って生きることができるということだと考えます。
 そのため「笑顔」は人々にとてつもない影響を与えるものであり、立場や国境、言葉の違いを超えて、人の心をつなぐ力があり、さらには困難を受け入れる強さや他者を思いやる優しさの表れでもあると考えます。

 我々が目指す明るい豊かな未来への歩みを進めるためには、多くの課題と向き合わなければなりません。その課題と向き合うために最も必要とされるのは、人々の「笑顔」であります。何のために課題を解決するのか、それは未来を生きる人々の「笑顔」こそが明るい豊かな社会であると私は考えます。「笑顔」は人と人とをつなぐ原点であり、立場や世代、国籍を超えて人の心を結びつける最もシンプルで、最も力強いコミュニケーションです。

 私自身が笑顔の大切さに気付いたのは、2023年に委員長として町民200人を巻き込む事業を行った時で、コロナウイルスが収束し落ち着いてきた中でハロウィンイベントを開催し、そこには私がかつて見たこともないキラキラとした笑顔が集まり、きっとこの笑顔がまちの未来を作るのだと確信をしました。

 だからこそ地域においても、人々が集まる場所には、笑顔があふれ、挑戦が生まれ、信頼が育まれていきます。私たちは、まちの中に笑顔の連鎖を広げることで、人と人とのつながりを取り戻し、未来へと続く活力を生み出していかなければなりません。
 私たちは、JC活動を通じて笑顔を広げ、その積み重ねの先にあるまちの明るい未来のために、挑戦を続けてまいります。

交流から生まれる笑顔の創出

 私たち当別JCは、地域社会に根ざし、地域の人々と共に歩んでまいりました。これまでの歴史の中で、多くのまちづくり運動や事業を展開してまいりましたが、その根幹には常に地域との交流がありました。地域との交流とは、まちに暮らす人々が立場や世代を超えて関わり合い、互いの思いや課題を共有しながら、共により良い地域を築いていくことであると考えます。行政や町内会などの一方的な支援や行事の実施ではなく、町民が共感と信頼を通じて共にまちをつくる関係性を育むことが重要です。
 しかし昨今、社会のあり方や人々の価値観は人口減少や少子高齢化などによって急速に変化しており、地域住民同士のつながりは従来にも増して希薄化しています。私が小さい頃は、町内対抗行事や各町内会の催事など大人から子どもまで参加できる交流の場が数多くありましたが、現在では少子高齢化や担い手不足、ライフスタイルの多様化によって規模の縮小や廃止になってしまっています。これは、地域に暮らす人々の交流が減少しているだけではなく、地域と住民の結びつきにも大きく影響し、さらにはまちの笑顔が減少していくことにも直結しています。また、社会的結束が低い地域では、「孤立」「支え手の不在」「情報共有の機会の減少」が起こりやすく、地域の活力・継続的なまちづくり・災害やまちの変化に対する耐性も弱まってしまうため、地域住民が顔と顔を合わせ笑顔で暮らせる地域の創造が重要となります。さらに、住民同士の交流が少なくなると、このまちから笑顔が少なくなってしまうことにつながり、次世代の未来を担う子どもたちが大人になってからこのまちに住みたいと思わなくなることで更なる人口減少や、まちの衰退を加速させてしまうと考えます。地域内外で生み出すことのできていたコミュニケーションの機会が消失しつつある現状は、今後もさらに人々の交流を希薄化させてしまう大きな課題です。さらに近年では、住宅支援に伴う移住者や労働目的の外国人移住者が増えています。その中でも、地域のコミュニティが希薄になっていることで、まちに馴染めずにいる住民が見受けられます。まちとしての一体感を生みだすためには、このまちに住むすべての人が「笑顔」になれるコミュニティや交流を生み出す、もしくは発展させることが必要となり、既存の地域住民同士の絆を強めるとともに、新しい住民とも理解し合いながら共に歩む関係を築くことが、これからの当別にとって欠かせない取り組みです。
 行政や既存の組織だけでは実現しにくい、世代や立場を超えた交流を促し人々をつなぐ懸け橋となることも、私たちJCの役割です。地域の未来を明るくするには、そこに暮らす一人ひとりが互いを理解し、笑顔で関われる環境が不可欠です。私たち当別JCは、地域と共に歩み、世代や背景を越えた人々と共に笑顔を創り出す存在であり続けます。

未来の創造と挑戦

 当別町の明るい未来を切り拓くためには、我々だけではなく地域の人々が新しい価値観に触れる機会を持つとともに、これからの社会や産業がどのように発展していくのかを想像し、当事者意識をもって自ら行動することが必要不可欠です。
 2028年をもって北海道医療大学の移転が決まり、経済損失が推定20億円となるほか消滅可能性自治体として指定され、「特に深刻な状態」と言われるなど、当別町にネガティブなイメージを持つ人が増えてしまっている状況を、多角的な視点で明るい未来を描き、それを発信・共有した「Tobetsu Mirai Fes2025」によって、当別町が明るい豊かなまちとなるイメージが新たな価値として昇華されつつあり、この機運を途切れさせることなく次へとつながなければなりません。
 「Tobetsu Mirai Fes」は、町民一人ひとりが新しい知識や視点に触れ、挑戦への意欲を掻き立てる場であり、当事者意識をもって周囲を巻き込みながら参画する場です。「Tobetsu Mirai Fes2025」においては、当事者意識と主体的な行動へとつなげることができ、我々の想像を超える大きな成果となりました。しかし、当別町の笑顔溢れる未来を創造するには、まだまだ参画者が必要であると考えます。このまちの未来を想い、より多くの多様な視点からまちの成長や発展を想像できる人が一人でも多くいることが、このまちを明るい豊かなまちへと導くことにつながります。自らの未来とまちの未来を前向きに描き、地域に誇りを持ち、可能性を信じて一歩を踏み出すきっかけを提供することができる、「Tobetsu Mirai Fes」を通じて、世代や立場を超えた人々が交流し、互いに学び合うことで、多様な価値観や夢が共有されていきます。そして、町民が自分も挑戦してみようと思えるような刺激と勇気を得られる機会を創り出すことができれば、当別町全体に新しい活力が生まれると確信しています。
 「Tobetsu Mirai Fes」を一過性のイベントに終わらせず、さらに波及の幅を広げ、地域の人々が未来を考え、具体的な成果を発信する場と位置づけます。そして、その先に挑戦の連鎖が広がり、「Tobetsu Mirai Fes」外でも活躍することで、まち全体に笑顔と希望が満ちる明るい未来を築いてまいります。

組織の強さは仲間作りから

 青年会議所の最大の資源は人であり、仲間の存在こそが運動を力強く推し進める原動力となります。しかし、全国的に会員数の減少が続いており、当別JCも例外ではありません。かつては多くの若者がJCに集い、地域の発展と自己の成長のために共に汗を流してきましたが、昨今では仕事や家庭環境の変化、地域活動への関心の低下などにより、新たな仲間を集めることが難しくなっています。
 そこで私たちは、JCとはどのような団体なのか、入会すると自己や社業などにどのような影響をもたらすのかを明確にしなければなりません。そして、その「JCとは」という部分が理解できたうえで、人と人との対話の中で相手に寄り添った具体案をもって接することが入会への確度を高められると確信しています。さらに、JCの運動をより多くの人に届けるには、仲間の輪を広げ続けることが不可欠です。JCの運動は一人ひとりの力を結集して初めて大きな変革を生み出せます。会員の減少は活動の多様性と継続性に直結する重大な課題であり、ゆえに会員拡大は組織として力を注ぐべき取り組みです。異なる経験や背景を持つ仲間が加わることで、当別JCの運動はより多彩で力強いものへと進化し、入会して良かったと心から感じられる組織を築くことが重要です。既存メンバーが笑顔で活動を楽しみ、互いに支え合う関係を築いていれば、その姿に共感した人々が自然と仲間に加わりたいと思うはずです。つまり、会員拡大は外に向けた働きかけをする前に、私たち自身が誇れる組織文化を育むことから始まるのです。
 私たち当別JCは、新たな仲間と出会う喜びを感じながら、JCの魅力を堂々と発信していきます。そして、共に笑顔で活動する仲間の輪を広げることで、当別の未来を切り拓く強い組織を築き上げてまいります。

組織基盤の強化

 当別JCの運動を力強く推し進めるためには、組織そのものの力を高めることが不可欠です。会員一人ひとりが成長を実感し、誇りを持って活動できる組織であればこそ、その姿は地域に説得力をもって伝わり、共感と信頼を得ることができます。一方で、内部の結束や力が不足すれば、どれほど立派な理念を掲げても、運動は広がらず、地域に届くことはありません。組織の基盤とは、JCの理念を支える仲間の絆と信頼、そして活動を継続・発展させるための仕組みと体制のことであり、これが確立されてこそ地域に貢献できる組織となります。単に人数を揃えることではなく、理念を念頭に会員同士が切磋琢磨し、役割を果たしながら共に成長していく関係を築くことが重要となります。
 そこで、近年では意識することが薄れつつある組織のガバナンスやプロトコルについてルールや仕組みを明確化して共有することにより、組織の運営基盤をより強固にします。また、既存会員、新人会員問わず会員教育の徹底を図り、次世代のリーダーを育てる環境を整えることが盤石で持続可能な組織基盤を築くうえで重要です。単年度制で活動をしているJCにおいては、引き継ぐということが重要な任務の一つであり、それを確実に実行するということが揺るがない組織基盤の強化につながります。また、活動の過程で培った知識や経験を共有し合う場を創出することで、組織全体の知恵と力が蓄積され、より大きな成果を生み出せる組織へと進化していきます。
 私たち当別JCは、互いに学び合い、高め合うことで組織力を向上させ、地域や社会を巻き込み、その成果を積極的に発信してまいります。その積み重ねこそが、当別JCがまちの未来を切り拓く力となり、そして笑顔あふれるまちづくりにつながっていくと確信しています。

的確な発信と発信力の強化

 情報が瞬時に共有され、誰もが発信者となれる現代において、どのように伝えるかは組織の見え方を左右する重要な要素であります。SNSの発展によって、情報の流通は容易になった一方で、真に価値ある情報が埋もれやすく、正確な意図が伝わりにくい時代でもあります。私たちの活動も例外ではなく、どれほど意義ある運動を展開しても、その想いが地域に届かなければ共感は生まれず、行動の輪は広がりません。そのため発信力の不足は、JCの存在意義を曖昧にし、地域との信頼関係を弱めてしまう要因ともなり得ます。
 私たちは単なる活動報告ではなく、なぜこの活動を行うのか、どんな未来を目指しているのかという目的意識を言葉と行動の両面で具体的かつ効果的な広報戦略をもって地域に伝えていかなければなりません。そのためにはどの媒体を使うことが最も効果的なのかを見極め情報発信の質を高めることが重要となり、我々の活動意義や存在意義を明確に示すことができると考えます。伝えることは、共感を生み、共感はやがて共創を生み出します。その循環こそが、地域に新たな価値を生み出す原動力であります。
私たちは、発信力の強化を通じて、地域に希望と笑顔を広げる共感の連鎖を生み出し、地域と共に歩む開かれた組織として、新たな挑戦を続けてまいります。

おわりに

 45年の歴史を礎として、50周年へと向かう新たなスタートの年に、私たち当別JCは「It’s 笑 Time」を胸に、新たな挑戦を始めます。笑顔は人をつなぎ、未来を切り拓く力となり、その笑顔を地域に広げていくことこそが、明るい豊かな社会を創る第一歩となります。
私たちは創始の精神を受け継ぎ、時代の変化に対応しながら新しい価値を生み出し、次の世代へと確実に引き継いでいかなければなりません。
 今を生きる私たちが責任を持って行動しなければ、未来に笑顔を残すことはできません。だからこそ私たちは、地域のために、仲間のために、そして自らの成長のために挑戦を続けます。そしてその挑戦の先には、必ず地域が輝き笑顔あふれるまちの未来を築けると信じています。
 今できる活動に全力を注ぎ、未来への希望を共有することで、当別JCはこれからも地域に必要とされる存在であり続けます。
共に学び、共に成長し、共に笑い合える仲間と、私たちはこの一年を全力で駆け抜け、地域とJCが一体となって明るい豊かな社会を迎えることができるよう、覚悟と責任をもって挑戦してまいります。

基本方針

  • 笑顔溢れる地域交流
  • 一体感のあるコミュニティの確立
  • 未来を見据えた挑戦の輪の波及
  • 仲間づくりからはじまる組織としての成長
  • 揺るぎない組織基盤の強化
  • 的確な発信と発信力の強化